企業成長の五段階説(1)

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企業成長の五段階説(1)

 

福岡市の企業を組織規模でみますと、従業員10名未満が85%、従業員10名~50名が15%、従業員51名~300名が4%、300名以上は1%の割合となっています。成長を志向し成長する企業、その過程にある企業、成長しない企業に大別される感があります。

多くの企業と関わる中で、企業にはその規模によって発展の段階があり、その抱える課題も異なると実感する毎日です。

企業の発展段階については、学術的に古くから検討がされておりますが、本稿ではラリー・E・グレイナーが1979年ハバードビジネスレビューに発表した「企業成長の”フシ”をどう乗り切るか」を基に考えていきたいと思います。

 

組織の歴史を理解し成長期の内に次に備える

グレイナーは、成長する組織は5つの顕著な発展段階を経ると、各段階には、やがて経営危機で終わる比較的平穏な成長期が続くこと。それぞれの段階は前の段階の影響を大きく受けること、その歴史を認識するマネジメントは次の段階における危険を察知し対策を立てることができることを指摘しています。

逆に申しますと、自社の組織の歴史と発展段階を理解できないマネジメントは、経営危機を乗り越えられず、究極、企業を破綻に追い込むことになります。いわゆる「ゆで蛙」で成長期に行うべき次の一手を怠たったためです。

 

組織は戦略に従う?経営課題の根源は時間

A・D・チャンドラーJrは、その著書「企業戦略と組織」で「市場機会が戦略を決定し、戦略が組織構造を決める」と指摘しました。「組織は戦略に従う」は余りにも有名なフレーズです。これに対し、グレイナーは、人が構成する組織は、実はそれほど柔軟ではないとし、①組織の年齢②規模③進化の段階④革命の段階⑤産業の成長率が組織を決める要因で、経営の問題の根源は「時間」であるとしました。

グレイナーの見解は、「個人の行動は、主として過去の出来事や経験によって決定される」という保守的な心理学をベースにするものですが、現実に即した人間観といえるのかもしれません。

 

長期間、同じ組織が維持されることはない

 

成長しない企業は、長期間にわたり同じ問題を抱え、足踏みすることになります。足踏みが続けば、いずれ成長期は終わりを告げ。組織は終焉を迎えます。

成長する企業は、①調整とコミュニケーション②新しい職能の出現③上下階層の増加④仕事相互の関係など新しい課題を抱え、革命期を迎えることになります。ここで革命期とは、次の成長期の基礎となる新しい組織活動を模索する時期のことです。

成長する、しないに関わらず企業の組織は変わり続けることを求められます。引き続き、グレイナーの「企業成長の5段階説」を基に考えて参ります。

 

 

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