「ジョハリの窓」が開くとき

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ジョハリの窓

 

「ジョハリの窓」とは、サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリー・インガム (Harry Ingham) が発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」のことで、提案した2人の名前を組み合わせて後にこう呼ぶようになったそうです。「自己の公開」の度合いと「他者の認知」のバランスを考えることで、コミュニケーションを円滑にする手法と言えるでしょう。

積極的な自己開示が求められる

 

(1)公開の窓と(2)秘密の窓は、自分で制御できるわけですが、ある意味「鏡で見た自分=虚像」だけで、他者が見ている「実像」としての自分=(3)盲点の窓を開き、(4)未知の窓に到達し自己認知を深めるためには、他者とのコミュニケーションの中で、自己の情報を積極的に公開していくことが求められます。

 

問題解決の場でも応用できる

 

特定社会保険労務士として、企業と従業員の問題解決を行う場面で、同様のプロセスを踏んで行くことがあります。企業サイドの情報に基づいて交渉をスタートする事が多いのですが、企業の主張=(1)公開の窓の情報は偏りがあり、従業員の主張=(3)盲点の窓との対峙を経て、(2)秘密の窓を開き、全体像=(4)未知の窓を把握する必要があるからです。

 

組織におけるネゴシエーションが、単に勝ち負けでなく、当事者が当初想定しない次元で新たな解決策を見出す作業である以上、当然といえます。会社良し、社員良し、世間良しの三方良し、を実現するには深いコミュニケーション、相互理解が欠かせません。

 

評価面談でラポールを築く

 

会社で行われる人事評価においても、目標設定や評価のフィードバックで面談が行われることが通常だと思います。このような面談の場面も、成績判定だけでなく、上司と部下のベクトルを合わせるコミュニケーションの機会として積極的に捉えていただきたいものです。

積極的な自己開示を双方向で行うことで全体像が理解でき、ラポール(相互信頼)を築く端緒になるでしょう。「ジョハリの窓」が開くとき、中小企業のマネジメントは、改善すると思います。

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